安い中古車で注意できるポイント
安い中古車というのは何らかの理由があるものですが、そのなかでも錆(さび)の多い中古車は避けるようにといわれています。何年も乗られている車だったりすると錆が多少あるのはしょうがないかもしれませんが、海の側で使用されていたり雪国で使用されていたために塩害の被害を受けている車は危険です。これらの被害を受けているかのチェックポイントですが、あからさまな錆でなくても、うっすらと錆らしきものがあるような場合には塩害を受けている可能性があります。ボディ、エンジンルーム、下回りなどをじっくり見てみるようにしましょう。
前オーナーの地域を知るのもひとつの方法です。例えば雪国で使われていた車、海岸線で使われていた車などでしたら塩害の可能性があるというわけです。このほかにチェックできる点としては、シーリングの形を見るという点があります。サイドフレームとフロントホイールハウスのつなぎ目や、ボンネットのヒンジのボディー側の部分などにはシーリングがしてあることがほとんどです。ヒンジ部分は左右とともに交換する場合がほとんどですので、わかり難かったりしますが、フレーム、フロントホイールハウス近辺などは、片側だけ交換することも多いので見るだけで分かる場合もあります。さらにドアの裏側のつなぎ目部分もチェックしてみるようにしましょう。
例えばドア部分のシーリングが1箇所だけ違う場合などには、そのドアが事故などで交換された可能性があります。ただ単に交換されているのあれば問題ありませんが、広範囲に及ぶ修理がされている車の場合には注意がひつようです。ほかにはボンネット、トランク、ゲートなどのパネル、トランク、ゲートを開けた状態で見える部分のパネルなどもチェック項目として挙げることができます。ちなみにシーリングが違うからといって、必ず修理した車とは限りませんし、新車でも左右対象でない場合もあります。
錆やシーリングというのは中古車を判断するための項目のひとにぎりのポイントにすぎませんが、ほかのチェックポイントとあわせて判断することによってその車の状態を把握することができるようになります。ちなみにディーラーなどの場合、同じ車が隣にあるのでどこが修復されているのかなどをより具体的に見極めることができるようになっています。一般的に修理車などは知らされるようになっていますが、具体的な箇所に関しては自分の目で確かめたほうが安心だといえるかもしれません。